節税の最強アイテム
「経営セーフティ共済」をご存じでしょうか。中小企業基盤整備機構の共済制度で通称「倒産防止共済」と呼ばれているものです。
制度の概要としては、取引先が倒産して損失を被った場合に共済掛金の10倍まで無利子で借り入れができるという内容です。
この共済が節税にとても効果が高いのです。
まず、掛金が全額経費になります。決算間際に年払いすることもできます。
将来、解約した場合には収益になるため単なる課税の繰り延べではないかと思われるかもしれません。しかし、この共済の優れた点は掛け止めができ解約のタイミングを計ることができるところです。たとえば役員の退職金を支払う年に解約すれば経費と相殺することができ課税されないという方法も可能なのです。
節税以外の利点としては、本来の目的である取引先の倒産というリスク対策にもなり、保険事故が起こらなかった場合には全額戻ってくる(ただし40ヶ月以上掛け続けた場合)という点があげられます。毎年利益が出ている会社さまには特におすすめの共済制度です。